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開業までの道のり(6)店舗デザイン

更新日:2018年9月7日

続きです。前回のエピソード【(5)ブランディング戦略を立てる前に】はこちらからどうぞ。


厨房設備や内装コストは高額になるのが一般的

飲食店舗の内装コストは、平均すると東京(関東:首都圏)では、30万円/坪~100万円/坪の中の場合が多いです。といっても、かなり幅が広いですが、20坪前後のお店で、しっかりとした内装を施そうと思うと、100万円/坪に近くなる。と、思って差し支えないでしょう。それくらい、厨房設備や内装コストは高額になるのが一般的です。


だからこそ、もっと安く仕上げる方法を考えたいと思います。

設計やデザインの段階から、しっかりとコストを意識して取り組みつつ、自分で出来る範囲は出来る限り自分で施工すれば、一般的な価格帯の枠からは抜け出せます。(コストの話は、また別の機会に)


内装で気を配るべきポイント

内装やファサードをデザインする際、何に気を配れば良いでしょうか?業態やコンセプトによって、それぞれ特色があるのはもちろんですが、一番のポイントは、「お客様が喜ぶかどうか」にかかっている。と考えるのが自然です。(趣味の店の場合は除きます)


ただ、厨房を考える際に、シェフやフロアマネージャー等の、その場で実際に立って働く人がおらず、専門家の意見が吸い上げ反映できない場合、オペレーションに即したデザインができない。という恐れと、建築知識のない場合、建築材料や店内の演出方法などについて、工事屋さんとの意思疎通に時間がかかり、施工途中で変更を繰り返し、結果的に高コストになってしまう場合もありますので、その当たりは十分に注意すべきだと思います。


お客様は食事をしながら、ある程度の時間をそこで過ごすわけです。その経験を価格以上の価値あるものにすることが、リピーター獲得の基本的な考え方となります。

経験=料理やドリンクであり、それらをサポートするのが、内装やグラフィック関係のデザイン類。という位置づけでしょうか。

また、ファサードの場合は、入店するかしないか?を決める大きな要素のひとつとなるので、そのあたりも踏まえて考える必要があります。


その上で、オペレーションなどの重要な部分も考慮に入れながら、デザインや配置を計画していくと良いと思います。自分がお客だった場合、どういう感じになっていて欲しいか?というのを常に意識するといいでしょう。


EMPORIOの場合は、予算の都合でそう凝った工事はしておりません。ただ、演出備品などは、雑貨販売も行うということを決めていたので、ロンドン・パリ・ミラノで買い付けたものを中心に配置しました。厨房設備については、独自のルートで格安で仕入れられたので、結果的にコストパフォーマンスの内装に仕上がったと思います。 店舗デザインの元は、みなさんがご自身の部屋の模様替えをするのと同じように、そこで過ごす時間を、より良い時間にするための努力。と、捉えると良いのかもしれませんね。



 

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