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経済学と心理学の融合(行動経済学)の解を確率で表現する。





経済学は進歩したのか。

人を合理的な「経済人」と位置付けて、経済活動を定義したりスキーム化したりしていた前の時代から、経済学はいくらか進歩したように思う今日この頃。でも、なかなか結果がついてこない部分もあったりで・・・。


では、本日はひとつ問題を。


ここに、バットとボールがあります。

ふたつの商品の合計金額は11,000円です。

バットはボールよりも1万円高いです。

さて、ボールの値段はいくらでしょうか?




答えは「1,000円」と思ったあなた


たしかに、直観的な回答は1000円っぽいのですが、残念ながらそれは不正解です。 正しい答えはもちろん、500円。(500+10500=11000)

全員が合理的な経済人であれば、全員がボールの値段は500円と答えるのが筋ですが、そうではないのは容易に想像できます。


市場というのは、参加者の総意が表現されている場に他ならないので、全員が合理的でないならば、合理的に「正しい」と思える状態になるとも言い切れないのが現実です。(それどころか、なるケースの方が少ない?)

で、あるならば、上記の問題の解答を例にした場合、500円という合理的な解答と、1000円という直観的な解答に分かれるのは明白であり、つきつめるなら、500円と答えるのが何%で、1000円と答えるのが何%で、それ以外が何%かというのを割り出して、その上で解答を予測するというのが、一番現実に沿っているのではないか?と、思う訳です。


つまり、解答は、確率として存在するのであって、それ以上でもそれ以下でもない。まさに、量子論的な考え方です。

量子論(物質そのものが確率存在しているという考え方)が受け入れられつつある現代、ひとつの答えを求めるという無駄な努力をそろそろやめて、経済学も確率と仲良くなっても良いんじゃないかなぁ、とか、思う雪の日でした。





 

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