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【開業・起業読本/2】起業なんかやめた方が良い?


開業。諦めるなら今のうち。


正直なところ今の世の中、

  • 飲食店で独立とか流行らないよー。

  • ハイリスク・ローリターンですよー。

  • もっと良い独立の方法あるでしょー。

って個人的には思っています。人口が減少していく現代の日本において起業するというのは、それなりにリスクがあることを覚悟した方が良いと思います。


若い起業家さんやフリーランスで成功されている方は、起業や独立を勧める方が多いように見えますし、私自身も30歳の時にサラリーマン(ベンチャーでしたが)を辞めて独立した方ですので、こういう生き方は嫌いではないですが、時代を考えると、安易にお勧めするものでもないと思っています。



幸せの形は人それぞれ



というのも、人生には様々なシアワセの形があると思うからです。ツマラナイと思う仕事を頑張って、家族を養っていくのも良いと思いますし、休日の趣味のために、それなりの仕事をそれなりに頑張るのも悪くないと思うからです。


人生において、仕事に投入する時間と労力はかなり大きいので、もちろん好きな事を仕事に出来ればそれは素晴らしい事ですし、目指すべき理想だと思いますが、「■3 独立開業やベンチャービジネスなんて、ほとんどギャンブル?」でも後ほど触れるのですが、

  • 頑張ったら必ず報われる訳でもなく

  • 失敗した場合の再チャレンジも簡単ではない上に、

  • 成功する可能性もかなり低いし、

  • さらには一見成功しているように見える10年以上続くお店でさえも、中の人は必死で働いていろいろなモノを犠牲にしている可能性もある。

と考えると、独立、起業なんかやめた方が良いと思いませんか?


残念ですが、それが現実であり事実です。



正確な数字は不明ですし細かく調べるつもりもありませんが、独立開業した人の内5年以上事業を継続できる割合は50%にも満たないそうです。10年以上続くのは10%とも言われています。日本は資本主義社会ですので、お金のあるところにお金は集まっていくシステムです。個人の貯金と借入金(人生を左右するような金額)を合わせて思い切って初期投資したとしても、そんなものは大資本からみれば帳簿の端数であり、お小遣い程度の金額です。それくらい大資本と個人の差は大きいのです。そういった現実をしっかりと理解していますか?


何を隠そう、私はそういう現実をしっかり知った上で2006年に会社を設立し、EMPORIOカフェを開業しました。なぜでしょうか?私自身、自分の事を有能だと信じ、10年以上続けられるわずか10%の中に入れると思っていたのでしょうか?




はい、そうです。自惚れていた上に世間知らずでした。

さらに、私自身、ツマラナイと考える仕事を生業にして何十年も勤務していく事は「格好良くない」と思っていました。


自分の人生哲学において、自分自身のことを格好良いと思えないような事に多くの時間を割いた人生なんてイヤだ!というのがあったからです。反対に、愚痴を言い続けながらサラリーマンを続けている人を見ると「格好良くない!」と思っていましたが、これは後に考え方が変わります。それは、守るべきものの存在によってです。


起業した時は独り身だったので、その時は「事業がダメになったら、債権者にごめんなさいして、自己破産して、付き合い続けたい人のお金だけなんとか返せれば良い」という考えだったので気軽に起業したのですが、家族ができるとそうも言ってられなくなり、嫌々でも今の仕事を続けている人の考えも少しわかるようになり、日本全体で見ると明らかにマイナス面が多いと思われる、既得権益の構造やお役人の天下りなどがなくならない理由も良く解るようになりました。


話が少し逸れましたが、

そんな現実を知った上で、あなたはまだ起業したいのでしょうか?

自分のビジネス、お店、会社を持ちたいと思うのでしょうか?

ここで思いとどまれる人は、普通の神経の持ち主だと思うので思いとどまりましょう。

ここまで言っているのに、独立開業する気持ちが一向に揺るがないそこのあなた!あなたは人の話を聞きませんね。正確には、話しは話しで理解しているが、自分には別の考えがある。のかもしれません。それがあなたの人生哲学なのかも、美学なのかもしれません。理由なんかなんでも良いのですが、起業なんかするな!という、現代においてはまっとうと思えるアドバイスを聞き流せる、またはそのアドバイスの上を行く考えを持っている、または、なにか大きく勘違いしたり、自惚れたり、思い上がったりしている人は、起業に向いていると思います。


そんなあなたは、ぜひ、次回もお付き合いください。



 

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