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【開業・起業読本/3】起業なんてほとんどギャンブル


独立開業やベンチャービジネスなんて、ほとんどギャンブル?


いろいろな意見があると思いますが、今まで様々な社長さんや企業家とお話した経験や、起業~廃業(破綻)などの統計的な数字を元に自分なりに考えた結論は、 「起業して成功するかどうかは、運の要素が50%(以上)」です。


  • たいした特徴もなく

  • たいした努力もせず

  • すごい人脈があるわけでも

  • ノウハウがあるわけでもない 場合でも、

50%くらいの確率でビジネスが成功するかもしれませんし、逆に、上記全てをそれなりに持っていたとしても、50%くらいの確率で失敗するかもしれません。


これ、多分間違ってないんですよね



細かい数字はさておき、考え方としては間違っていないと思います。つまり、起業はほとんどギャンブル。というのは、その通り。という事になります。

サラリーマンと違って、独立すれば、仕事をすればするほど報酬が増える!と思っている人が多いですが、それは上手く仕事が回っている場合においてのみ有効な考え方です。


独立した当初は業種業態にもよりますが、創業者は

  • 400H/月働いて

  • 仕事していない時間も頭の中は仕事仕事仕事(とお金)

  • 息つく暇もないほど頑張って頑張っても

月末になると口座からお金が出て行く。時給にして、マイナス1,000円/H ?なんて事もざらにあります。独立したら、やったらやっただけ報われる!と思っているなら、その考えは頭の片隅に置いておいて、

  • やったらやっただけ報酬が得られる仕組みなのか?

  • どうすればその仕組みになるのか?

  • どうすれば自分がやらなくても報酬が得られるような仕組みにできるのか?

を考える事に時間を使いましょう。まぁ、どれだけ考えても、実行に移さなければ意味ないんですけどね。


じゃあ、努力は無駄なのか



ここまで読んで、独立、起業が運によって大きく左右されるのであれば、努力は無駄なのか?という考えになるかもしれませんが、それは違います。

運の影響は想像以上に大きいが、

  • 顧客のニーズやウォンツを考えたり

  • 従業員の満足を考えたり

  • 世の中の不満点を解消したり

  • 無駄を省いたり。

というような、ビジネスにおいて当たり前の事を当たり前に考える事、学ぶ事はとても重要です。沢山の知識や経験を踏まえる事で運の要素を1/2まで減らす事ができたり、キャッシュフローや資金を管理できる能力を向上させれば、運の要素が強い「くじ引き的な部分」いわゆる、トライアンドエラーを繰り返す事ができ、当たる確率を高められますし、くじ引きを引く回数も増やす事ができるようになります。


ここで言っておきたいことは、 例えあなたが、相当に優秀であり、かなり努力したとしても、あなたの努力には関係のない「運」の部分がどうなるかによって、その努力が報われない可能性も十分にある。という事です。ビジネスというのはそういうものです。


ハネるきっかけ、売れるきっかけを見極めるのは難しい


今まで全然売れなかったのに、ちょっとしたきっかけで爆発的に売れるようになった商品はたくさんあります。ネーミングを変えただけで売れるものもあれば、なにも変えていないけど、いつの間にか主婦の間で話題になって、とか。


いつ、当たりくじを引けるのかを見定めるのはなかなか難しいので、誰かの役に立つ、お金儲けできる!と思ってスタートしたビジネスは、余程環境が変わったり、太刀打ちできない競合が出てきた場合や当初の考えが明らかに間違っていたと解った場合以外は、「続ける」というのがとても大切だと思います。

続ける事によって、「当たる」かもしれないくじ引きを引き続けるのです。



  • 事業を辞める=くじ引きを引くのをやめる

  • 事業を続ける=くじ引きを引き続ける

  • 事業を改善する=より当たりやすいくじ引きを探す、 =くじ引きを引くコストを下げる

世の中には、自分の頑張りではどうしようもない事など山のようにあります。我々もたまに屋外イベントに出店したりしますが、天候などはその最たるものです。雨と晴れでは、売上げ10倍違います。そんなこと、イベント申込の時点では誰にもわからないのですから、考えても仕方ないのです。


経営者としてできる事は、 雨と晴れの確率とそれぞれの売上げから期待値を算出し、コストとのバランスを見て判断するとか、雨なんか降るわけない!くらいの勢いをもって出店を決めるとか、そんなリスクは犯せないと思って辞退するか、複数回のイベントを総合的に考えてリスクを分散するか?くらいで、イベント当日の天候を左右することはだれにも出来ないのです。


まぁ、ビジネスなんか半分「運」なのですから、上手く行った場合は謙虚に、上手く行かなかった場合でも「運」が悪かった、と思って次につなげればそれで良いと思います。



 

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