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何を残して死ぬのか?



昔、ある方に教えていただいた言葉があります。

  • 人間は、 金を残して三流 仕事を残して二流 人を残して一流だ。と。

その言葉に触れた時も、それなりに感慨深いものはありましたが、最近になって、ようやく分かってきた気がします。そして、この順番は難易度の高い順であるような気もしています。

お金はたしかに重要ですが、最終的な目標ではなく、目標達成の必要条件のひとつに過ぎない。というのは、以前も書きました。お金を1番に考えない、貢献や社会性などを重視した事業モデルの場合、必要条件である利益を確保するのにも、非常に時間がかかります。

顧客のニーズが明らかではなく、潜在ニーズを掘り起こす必要がある場合は特にそうで、顧客自身がその貢献やサービスの価値に気づいておらず、顧客側からのオファーが期待できないからです。

何流を目指して進むのか?

上記で言う「仕事を残す(二流)」にスポットを当てても、「金を残す(三流)」を目指すよりは遥かに大変な労力と、それに伴うリスクを背負う事になります。

そして、一流の「人」に焦点を当てた場合。自分自身が貢献を行うのではなく、「貢献を行える人物を育てる。ということで、その「人」に対して、利益を確保しつつ貢献を提供する。という難題をクリアするためのスキルを身につけさせる。そして、願わくば、その人が、またあらたな人を育てられるような人間になる。



ここまで考え、頑張って他のものを捨て、そして、ラッキーだった場合に、人を残して死ねるのだと思っています。目標が大きければ大きい程、他の小さな目標を達成しいている暇やお金はなくなってしまいます。時間も資本も有限なので、それは仕方のないことです。

ある本の受け売りですが、最良の敵は良である。という言葉があらわすように。

ある会社の経営者が、社員に人件費を払うため、広告費や固定費を捻出するため、毎日「ペヤング」で生活していた。という話も読んだことがあります。

経営者がそこまで自分の生活を切り詰めて、社員に給与を支払っていたとして、果たしてそれだけで経営者の考えが社員に伝わるのでしょうか?


もちろん、なにも教えなくとも、もともと起業家気質の人間はいますし、経営参加意識が高く、自分の目標と会社の目標をリンクさせられるような人間も少なからず存在すると思います。

かたや、自身の生活水準は保ちつつ…、というような、最良と良(生活水準の確保)を両方確保しようとする考え方を持つ人間も多く存在します。


もちろん、だれでもそれが当たり前であり、生活水準以外にも「良」はたくさん存在しているので、そのたくさんある目の前の良を得ることによって、小さな満足を得て、本来目的としていた「最良」を手に入れる機会を逃してしまう人が多いのも事実です。


「出来る限り頑張る。」の、出来る限りの部分の定義が人によってバラバラで、それが価値観の違いというものなのかもしれませんが、本当の意味で「最良」を狙うのであれば、よほどの天才でもない限り、たくさんの良を捨てる覚悟が必要なのは当たり前の事です。


さて、どれだけ頑張れば価値ある人を残せるようになるのでしょうか?

まだまだ、道は険しいのだろうな。



 

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