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孫子の兵法を読め

更新日:2018年9月9日


出会いは映画「ウォール街」

1987年に公開された傑作映画「ウォール街」。 経済・金融の論評や記事で引き合いに出されることも多い作品です。その中で、マイケル・ダグラス演じる投資家のゴードンが、チャーリー・シーン演じる証券マンのバドに出会ってまもなく、相場を教えるシーンで発した台詞が「孫子の兵法を読め」。何歳に見たのか、曖昧ですが15歳前後だった気がします。それが、私が孫子の兵法を知るきっかけでした。




みなさんは、「孫子の兵法」をご存知ですか?相場や資本主義世界、お金の流通とか社会のしくみとか、そういうのを語るとえらい長くなるので別の機会に改めるとして…。ちなみに「孫子」はタイトルで著者の名前ではないようです。(孫子=孫武という見方もあるのかな?)書かれたのは、紀元前500年くらいではないか?とも言われており、まぁ、相当古い時代のものだ。という感じですね。



余談ですが、経済映画を沢山見たい方には、こちらの記事がおすすめです。私が書いたものではありませんが…。



いくつか有名な言葉を抜粋してみようと思います

話を戻します。日本では武田信玄が掲げていたことで有名な「風林火山」。武田以前にも日本の武将が使っていたそうですが、これも、元をたどれば「孫子」からの引用です。

後日、記事にしようと思いますが「彼を知りて己を知れば、百戦して危うからず」も、孫子よりの抜粋で、とても有名な言葉です。ヨーロッパでも、ナポレオンは孫子を座右の書としていたそうですし、それはもう「使える書」な訳です。


ビジネスも戦争も、運が必要なのは言うまでもないですが、その土台の戦略や戦術というのは、運以上に大切なものです。運は、自分でどうすることも出来ない部分に関わるものであり、そればかりを期待しても仕方ないので、あんまり考えない方が良いかとも思います。ゲーム理論、ランチェスター戦略など、「兵法・孫子」の考えが、ある程度系統的に、数値的に表現されるように最近はなってきていますが、最終的には心理戦の部分が残り、考え方や心、感情などを考慮して戦略が立てられるのが一般的です。


戦いの場に有用な孫子の言葉

ではその戦いの場において、まず初めに考えるべきポイントとされている兵法を(自分なりに)まとめたものをご紹介します。みなさんもよろしければ何か考えて見てください。


5つの基本 「道」…道路ではなく、心の問題です。モチベーションや目標の統一。君主のカリスマ性による部分です。 「天」…季節とか、天気とか、時間的な条件の部分です。 「地」…地理的条件、行程の間隔などです。 「将」…信義、仁慈、勇気、威厳、将軍(幹部)の器量、能力、スキルに関わる部分です。 「法」…それらの管理やルール、統制にかかわる部分。


まず、この5つを固める。この5つが、「己を知る」という部分の要になると思われます。

これらをもって、いわゆる敵の戦力と比較検討し、戦いの前に優劣を判断するのですが、ビジネスにおいては、マーケットや競合相手を分析する。という部分と変わらないのかもしれません。どうでしょう?みなさんの会社(お店)はどの部分が優れていて、どの部分が劣っているでしょうか?





孫子を読め。しかし読みすぎても…

ここであえて逆の話もします。「孫子を読め。そして読みすぎてもいけない。」と言うのも、成功のためには上記の5つを高めることに軸足を置き仕事をすれば良いわけではなく、外部から成果を獲得するために、上記5つは切り離せない状態にある。という理解が必要だからです。


5つ全てが、100点満点になることはありえませんし、何が100点かもわかりません。

競合相手がいつも、同じような見方でこちらを見ているわけでもありませんし、マーケットからすれば、こちらの会社の戦力とか、組織とか、そういうのはたいした問題ではなく(ブランドイメージはおおいにありますが)、その商品(サービス)が、対価とのバランスが取れていたり、対価より価値がある。と、思われるか否か?だけが、問題となります。


組織を運営するというのは、ルールも運も、環境も、いろいろな要素が複雑に絡み合う中で、しっかりとした信念の元に展開されるべきであり、芸術や哲学、美学の世界にも足をつっこむ必要のあるものだと思っています。どこまでも突き詰めると、正解がない世界に入るので、そういう「哲学・美学」的な信念って、大切だと思うのですが、みなさん、いかがですかね?




 

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