ブラックジャックの必勝法「カードカウンティング(頭の中で数える方法)」
ラスベガスで実際に起きた「カードカウンティング事件」を題材にした映画(「ラスベガスをぶっつぶせ」)もあるようですね。もちろん、その技術訓練の映画ではないでしょうから、どこまで詳細に描かれているのかは定かでないのですが、簡易的な手法ならそんなに訓練をしなくても誰でもマスターできると思います。と言っても、このブログでわざわざ手法を解説しなくとも、WEBのいたるところで情報は拾えると思いますので、今日は違った観点から書いてみたいと思います。
カードカウンティングの技法が映画で紹介されるのは、今回が初めてではありません。1988年公開の映画「レインマン」(トム・クルーズとダスティー・ホフマン)の中でも、自閉症の兄(レイモンド)が、驚異的な記憶力(メモリーと呼ばれる脳の特殊な能力)を使って、ベガスで大儲けするシーンがありました。
ここで注目したいのは、ラスベガスをはじめとした多くのカジノで、必勝法の存在するゲームを何故いまだにプレーしているのか?ということです。
全てのカジノに当てはまるわけではないですが、今日のカジノでイカサマは現実的ではありません。リスクが大きすぎる割にリターンが知れているからです。カジノは客とギャンブルをしているのではなく、あくまでギャンブル場を経営しているのであって、それらは緻密な確率と期待値計算、またリスク限度の設定などによって成り立っています。
イカサマがないとした場合、多くのゲームは確率に支配されています。つまり、回数を重ねれば重ねるほど、計算した確率による結果に限りなく近づいて行きます。
確率の話は長くなるのでさて置き、
なぜ人は確率上、負ける勝負をするのか?
なぜ人は確率上必勝のプレー方法があるのに、それに従わないのか?
という点について考えてみましょう。
1番については、「自分だけは、今回だけは」といったバイアスの部分と、2番に「(多少の損も)遊びの内」といった考え方の両方があると思います。今回はそれで良しとしましょう。
2番をもう少し掘り下げてみます。
必勝法が存在するゲームなのに、何故カジノ側が続けるのか?
これは、
人気のゲームであり
必勝法の事を知っている人がそれほど多くない
知っていたとしても、必要な訓練をして臨むわけではなく
カードカウンティングは法律やルールで禁止されている場合が多い。
というのが、大まかな理由になります。
「頭の中でカウントする」という行為を、全て法律で罰することが出来るわけでもなく、よほどの大勝ちや、あからさまな数え方をしない限り、そうそうバレるものではありません。
遊びの範囲とは言いながらも、真剣に遊ぶ(麻雀や将棋、チェスなどを含め)のであれば、せっかくだから練習していけば良いと思うのですが、そうされない方が多いのだと思います。
また、やや専門的な話になりますが、BJには必勝法の前の段階として、カードをカウントしない場合でも、基本的な戦略というのが存在します。これは、旅行のガイドブックなどにも掲載されている場合が多く、10分程度でマスターできる簡単なものです。
他の人のプレーを見ていて思うのが、そういった簡単な戦略すら身につけず、自身のお金をゲームに費やす人が、結構な数で存在する。ということです。
そういった方がいれば、カジノ側は確率上で計算した取り分よりも、さらに多くを取得するのは当然であり、そのようなゲームは、まさに「おいしい」ので、やめる訳にはいかない。ということになります。
カジノでプレーする場合、技術力で勝つ可能性を向上させられるのは、ポーカーと、スポーツなどに賭ける場合のみ。でしょうか。スポーツの場合は、日本の競馬や競輪に賭けるのと同じで、オッズのレートは、非常に悪い場合が多いのですが、普通の人以上の知識と情報を駆使すれば、トータルで勝つ人がいてもおかしくないのかもしれません。
また、カジノでのポーカー(対お客)は、カジノ側は場所代を取るだけなので、カジノとの勝負ではないですし、実際、強い人と弱い人の差はありますので、自信のない方には、あまりお薦めできません。
話をBJに戻しますが、基本的に、ディーラーはカードを配る役をしているだけで、プレーヤーと勝負しているわけではありません。ディーラーの個人的な判断は、BJにおいては介入の余地がありませんので。
あんまり長くなっても何なので、ここらへんにしておきますが、「カードゲームは限られた種類の中で行われるものであり、出現したカードから、残りのカードの種類を計算上割り出すことは可能なので、カウントすれば、少しは良い結果になる可能性が高くなりますよ。」という結論でいかがでしょうか?
非合理な戦略を用いても、ツキがあれば勝つことはあります。また、カードカウントをしても、ツキがなければ勝てませんが、ツキが普通であれば勝つ。(それなりの回数をこなすのであれば)
ここ一番、ツキに頼ることも必要な場合もあるかもしれませんが、回数を重ねる判断は、いつも、確率上有利な方を選ぶことをお薦めします。
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